歩くと自転車のコラボで最新乗り物!高齢者も乗れるウォーキングバイシクル


歩けば走る新しい乗り物の形!
ウォーキングバイシクル

高齢になると自転車は転ぶ危険があったり、膝への負担などで乗れなくなることが少なくない。

そうなると行動範囲も狭くなって、生活がしづらくなり運動不足による筋力低下で転倒のリスクが高くなることもある。


そんな自転車に乗れない高齢者でも歩く動作で安全に乗れる新しい乗り物ウォーキングバイシクルが誕生した。


立った姿勢のままペダルを踏むだけで自転車のようにスピードが出せて、しかも電動アシスト機能が備えられているので、上り坂でも楽に進むことが出来る。


見た目にもこだわり、オシャレなビジュアルは有名デザイナーが設計。


開発したのは、岡山県の自動車部品メーカーを製造している片山工業株式会社だ。


取材したプロジェクトリーダーの片山有紗さんは、

「試乗にいらした高齢の女性の中には自転車に全く乗れない方も多くいらっしゃいますが、そういう方でもこれは三輪で安定しているので乗ることができます。

また、サドルがなくまたぐ必要もないので、自転車に比べて転倒のリスクが大幅に軽減されています。試乗した高齢者からは「意外と楽で乗りやすい!」と驚かれることが多くあります。」

と話す。


片山工業株式会社 wbc プロジェクトリーダー 片山 有紗さん>





生活に"歩く"を取り入れる

都会は電車移動が多いため多少歩くこともあるが、地方の場合はほとんどが車移動。


最近は若者からお年寄りまで歩くことが少なくなっていると言われるが、とくに地方で顕著。

もし高齢で車が運転しなくなると、外出が極端に減り歩くことがさらに少なくなる。


このウォーキングバイシクルのコンセプトは、「生活に歩くを取り入れる」こと。


ただ歩くだけではなく自転車のように長い距離を移動できることで、日常生活に使える乗り物としての性能もしっかり兼ね備えている。


幅広い年代の人でも乗れるのは、関節の負担が軽減されるよう専門家監修のもと設計され、土の上を歩く感覚で膝などに大きな負荷が掛からないようになっているからだ。


片山さんは

「関節の先生に監修に入って頂いて、早い段階から色んな方に乗って頂いてデータも収集しました。

アスファルトの上を歩くと若くても負担は大きく、膝や腰を悪くされてしまう方がいます。

ウォーキングバイシクルは、なるべく人体に負担が掛からないように設計されて今のデザインになりました。」

と話す。


高齢者にとって運動不足は、介護が必要になる可能性を高めると言える。


このウォーキングバイシクルは、生活範囲を広げること、運動不足を解消することの両方を満たしてくれる画期的な乗り物だ。





斬新さと洗練さを兼ね備えたフォルム

もともと片山工業株式会社は、自動車部品メーカー。

そのノウハウをウォーキングバイシクルにも活かしており、車やバイクを思わせるようハンドルになっていたり塗装のクオリティーも高い。


車体は、溶接ではなく溶かした金属を型に流し込んで成形され、継ぎ目のない滑らかで美しいフォルムになっており、ここにも強いこだわりが伺える。


また、今までなかった新しい乗り物であるにもかかわらず、クラシックカーのようなどこか懐かしい雰囲気も伝わってくる。


「”レトロフューチャー”をコンセプトにされているデザイナーの鄭 秀和さんがデザインされました。

全く新しい乗り物なので、「目立ち過ぎて乗りづらい!」とならないよう親しみやすい丸みのあるフォルムにし、見た目にもこだわりました。」

と片山さんは話す。


展示されるショールームの壁も伝統の仕上げ「漆喰磨き」を採用し、インテリアは和をイメージしたものを飾るなど、新しさと懐かしさを交錯させる。





乗れば感じる楽しさと爽快感!
高齢者の健康にも役立つ乗り物!

ウォーイングバイシクルは、目線が自転車よりも高い位置にあり、周囲をよく見渡せるため解放感もあって気持ちよく乗ることができる。


また、新感覚の乗り物という新鮮さと同時に、“歩くことの楽しさ”を感じることができる。


これまではなかなか外出する機会がなかった方でも、歩きながら走るウォーキングバイシクルに乗れば、安全でおしゃれに外出できる。


外出を楽しくさせるものがたくさん開発されることは、自然に楽しく健康維持や介護予防できることにつながり、健康寿命を延ばす重要な要因の一つと言えそうだ。








<関連動画>

ウォーキングバイシクル 若者からお年寄りまで使える新しい乗り物のカタチ!


取材日:2014年9月17日

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