今までなかった!無料で介護に関する
情報や相談ができる「アピスパーク」
大阪JR茨木駅から徒歩5分のところにオープンしたアピスパーク。アピスライフケアビルの2階にあり、内観は公園をイメージして作られている。
公園と同じようにちょっと疲れたときにフラッと立ち寄ることができる憩いの場で、
設置されたウォーターサーバーを含めて全て無料で利用できる。
しかもそれだけではない。もう一つの顔は、なんと無料で健康や介護にまつわる不安や悩みを相談することができる相談の場。
設置されたiPadでは様々な介護用品の情報が閲覧でき、欲しいものを探したり使い方を調べたりすることもできる。
それら介護にまつわる相談を一手に引き受ける、ケアマネージャー・福祉用具専門相談員・2級福祉住環境コーディネーターの資格を持った、アピスパーク園長の吉村 浩さんを取材した。
<取材協力 / アピスパーク 園長 吉村 浩 さん>
介護一筋30年以上ベテラン園長!
専門的な話から冗談トークでストレス解消!?
吉村園長は資格だけでなく、介護では30年、医療相談からは40年以上のキャリアを持つ。
現在もケアマネージャーとして活動していることもあって、介護保険とはどんなものかという素朴な疑問から、介護保険を利用している方に対する相談も対応できる。
また、これから病院や施設介護から在宅介護へシフトさせていこうという国の方向性としてネックとなる住宅の問題。
高齢者にとって住みやすい住宅への改修に関しても十分な経験を持っている。
それだけ専門的な相談が受けられるにもかかわらず、吉村園長は大のシャレと冗談好き。
アドバイスを聞いていたはずが、漫談になっていたりすることも!?(笑)
必要とする人に情報が届かない時代!
未だ少ない在宅介護のサポート
「介護保険自体はある程度浸透してきてはいますが、本当に必要としている人に
(情報が)届いているのかなと疑問に感じます。」
と吉村園長は話す。
在宅介護を推進している国の政策とは裏腹に、まだ在宅介護を担う人の不在、地域社会の受け皿がないなど、在宅介護ができる環境が整っていない厳しい現実がある。
吉村園長は、
「一人の要介護者を一人で支えていくことは大変なこと。介護疲れしてしまうことや、もっとひどければ心中してしまう例もあります。
もっと広く(サポートの情報が)知られていれば、もっと援助が受けられていればと感じることがあります。」
と話す。
未だ在宅介護におけるサポートは少ない。これからは独居で暮らす高齢者や介護者自身へのサポートが必要だ。
敷居が低い地域を支えるサポートの場を作りたい
介護に関する相談は、公的な機関では役所や地域包括センター、それら以外にも訪問介護やデイサービスなど、介護事業所によっては相談を受けているところも多い。
とはいえ、実際に相談するには敷居が高く、特にまだ介護が必要ではない方が不安に思っていることを相談する場所がない。
「気軽にふらっと立ち寄れて相談できるような場所を作りたいと思っています。
まずはここをたくさんの方に知っていただいて、利用して頂く。集った方々同士も交流して、いろんな情報を持って帰って頂く、そんな場所にしたい。
今後は介護する方が集まって相談や愚痴を聞いてもらう介護者家族の会へ場所提供や、認知症の方とその介護者が一緒に来れる認知症カフェとしても活用していただく予定です。」
と吉村園長。
「介護で疲れて一息つきたい」、「介護していていろんな悩みを相談したい」、「今は
健康でも将来不安に思っていることを聞いてほしい」、そういったニーズをいち早く
捉え、無料で応える場所、“アピスパーク”。
こんな場所を時代は求めているのではないだろうか。
<関連動画>
介護の悩み相談や健康情報収集!
無料のシニア憩いの場”アピスパーク”
取材日:2015年7月10日
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